薬剤師資格は、転職で強い力を発揮してくれる資格の一つです。実際に求人も多く、転職先を見つけるのに苦労することはありません。しかし、何度も転職を繰り返していると、それがネガティブな評価に繋がることがあります。採用担当者が、またすぐに辞めてしまうのではないかと不安を感じるからです。転職回数が増えてくれば、ネガティブな評価を回避するための対策が必要になります。
転職を繰り返すことへの懸念からくる低評価は、今回の転職には今までとは違う理由が存在していることを伝えれば、避けることができます。つまり、同じことを繰り返しているわけではないことを伝えるということです。
例えば、今までの転職は、配偶者の転勤が理由になっていたけれども、今後の転勤には配偶者が単身赴任することで対応すると決めたというような場合です。転職を繰り返していた時に存在していた転職理由が現在では存在していないので、過去の転職回数が問題になることはなく、ネガティブな評価を受けることもありません。
転職には理由がつきものですが、仕事をする中で生まれた理由もあれば、就職時において既に決まっていた理由もあります。人間関係は前者の、キャリアプランの実現が後者の典型的な例になります。前者の場合は、何度も人間関係でトラブルを抱えてしまう人なら、この職場でも同じような状態になると思われても仕方がありません。
一方、長期的なキャリアプランを持っていて、それを実現するための予定通りの転職なら、状況は全く違います。キャリアプランの総仕上げとして選んだ最後の職場だと伝えると、次の転職に対する心配がなくなるので過去の転職に対する評価も悪くはなりません。
薬剤師が選べる転職先の中には、転職回数が多くてもネガティブには評価しないところもあります。そういったところだけを転職先の候補に選べば、転職回数が多いことを気にする必要はなくなります。求人情報を確認すれば書いてあることもありますし、直接確認することも可能です。
曖昧な返事を受けることもあるので、自分で判断する自信がない人は転職エージェントなどの専門家に相談すると教えてくれます。実績のあるエージェントを選べば、過去の採用状況から判断して、適切なところを選んでくれます。