一言で薬剤師と言っても色々と勤務先があります。調剤薬局やドラッグストアに病院、さらには学校や一般企業等実に様々です。当然勤務体系もそれぞれの勤務先によって異なり、固定性やシフト制、フレックス制や変形労働時間制等があります。ではこれらの勤務体系とは具体的にどういった働き方になるのか詳しく見ていきます。
固定制は働く曜日や時間があらかじめ決まっているというのが特徴です。例えば平日は朝9時から夕方17時までの勤務で週末は休日という感じで、主に調剤薬局や一般企業で多く見られる勤務体系です。
働く曜日や時間が決まっているので、規則正しく働く事が出来てスケジュールも立てやすく、収入も安定しているというのが魅力として挙げられます。一方スタッフが急に休むという事になった時に、代わりの人材を急に準備するのが難しく、人員が不足してしまいがちという欠点もあります。
シフト制は働く曜日や時間がはっきりと決まっていないというのが特徴です。例えば月曜は午後出勤の遅番で、水曜日は午前出勤の早番等曜日によって働き方が変わります。主にドラッグストアや病院等で多く見られる勤務体系です。働く人の都合に合わせて働く日時や曜日を決めやすいというのが魅力ですが、他のスタッフと働きたい時間帯や曜日が重なってしまった場合は図分の希望が通らないという事もあります。それから働く曜日や時間がバラバラなので、プライベートでの少し先のスケジュールが立てづらかったり、週末に休みがとりにくいというのも欠点です。
フレックス制は自分で出勤時間と退社時間を決められるというのが特徴です。薬剤師だと、主に企業に勤めている研究職の人に採用されています。あらかじめ決められている総労働時間さえ満たしていれば、好きなように勤務時間を決められ、非常に自由度が高い働き方が出来るというのが魅力です。
一方自由度が高い働き方の為、自己管理するのが苦手な人にはあまり向いていません。そして企業側も働く社員やスタッフ一人一人がバラバラの就業時間なので、管理するのが難しいという欠点もあります。それに勤務態度の評価も難しく、社員から不信感を持たれてしまう場合もあるので採用する場合は注意が必要です。
変形労働時間制とは、勤務時間が時期により変わるというのが特徴です。労働時間を月や年単位で考え、繁忙期は長時間労働になり、閑散期はその分短くするというように調整する事が出来ます。
その為働く時は思いっきり働いて、休む時は思いっきり休むというようにメリハリの取れた働き方が出来るというのが魅力です。一方で繁忙期に長時間労働をしていると、本来だったら残業代がつくのにつかない為、どこか損した気分になったり、他の人はもう帰宅しているのに自分だけ働いていてつらいと思う事があるというデメリットもあります。
このように薬剤師の勤務体系は働く労働環境によって異なるので、自分に合った職場を選ぶ事が重要です。