日本に古くから伝わる料理には先人の知恵が込められています。薬膳と呼ばれるものはその代表的な料理と言えるでしょう。美味しさや見た目の美しさもさることながら、実は人の健康維持に大いに役立つように工夫されています。薬と食材には深い関係があり、それを結び付けているのが漢方です。調剤業務を担当する者は、この漢方の知識を持つこともこれからは大切でしょう。
世の中には実にさまざまな食材があります。海の幸や山の幸など本当に多いです。料理人はそれらの食材の特徴を活かし、美味しい料理を創造します。食材一つとってみても、それには大きな特徴があり、料理の仕方次第では薬にすることも可能です。
たとえば、生姜という食材があります。この食材を使った料理はたくさんありますが、これに大きな効能があることを知る人は少なくありません。風邪をひいたとき、あるいは夏バテにも大いに活躍します。冬に風邪をひく人は多いです。
このとき寒さや冷たさを軽減させる力がこの生姜にはあります。健康に役立つ食材は何も生姜だけではなく、他にもいろいろとあります。薬剤師はこうした食材の効能を知る必要もあるのではないでしょうか。
いつまでも美しくありたいと願うのは、女性として生まれてきたからには誰でも抱いている思いです。美しさと食材、これも切っても切れない関係にあります。多くの女性が頭を抱えているのが体のむくみではないでしょうか。
手や足、顔などが知らないうちにむくんでしまうということは結構あります。これは低下した血流が原因とされ、改善する方法には多々ありますが、食材ならば生姜がベストです。このように食材には不思議な力があります。
抗菌作用や消化促進、血行促進、糖尿病のリスク軽減など、食材で改善できるものも多いです。もし薬を扱う者がこのような知識を待ち合わせているなら、きっと多くの人たちの力になってあげられることでしょう。
薬剤師に必要なスキルというものは、当然のこと薬学に関するあらゆる知識です。しかし、それ以外でも食材の効能などにも詳しかったら、患者さんやお客さんに健康のために適切なアドバイスをすることもできます。加えてそうした食材の料理の仕方なども教えることができれば最上です。
生姜ならばスープや生姜焼、生姜の甘酢漬けなどが一般的でしょう。生姜という食材は加熱することでそのパワーは倍増します。そうした知識も大いに役立つことでしょう。最近では漢方の知識を持った薬剤師も求められています。
漢方の知識をものにすることができれば仕事の幅をさらに広げることが可能です。